私はT510にUbuntuを導入し、1年以上ソフトウェア開発業務の第一線で使用しています。
今回の11.04もすぐにアップグレードしました。ちなみに私はUbuntuが提供するアップグレード機能は利用せず、2個あるOS用パーティションの片方に新規インストールして/homeパーティションをマウントしなおす方法で行います。この方法だと、新旧バージョンの設定ファイルの違いでハマることが多いので、実はおすすめできません…。
それはともかく、11.04へのアップグレードは、T510/T410/W510ユーザーは気をつけたほうが良さそうです。しばらくして気づいたのですが、chromiumがもっさりしています。起動直後は爆速なのですが、サスペンド&リジューム後に必ず現象が発生します。
もっさりに耐えられず、しかたなくFireFoxを使っていたのですが、今度はFireFoxがバージョン5に更新されてからEvernoteのアドオンが利用できなくなりました。これでは私にとってメインブラウザ不在という状態になり、業務に支障をきたすようになってしまいます。しばらくのあいだUbuntu 10.10に戻すか、Windows環境に避難するか悩んでいるところです。
追記: nVidiaのプロプライエタリドライバの利用をやめたらchromiumのもっさりが解消しました。ドライバのバグでしょうか。Unityも使えなくなりますが、仕方がないのでクラシックモードで使っていこうと思います。
追記: Linuxカーネルの問題である可能性についての指摘を発見しました。chromiumプロジェクトにも同様の情報がありました。
追記:解決編
ハイパースレッディングの設定をサスペンド時にoffにしてからレジューム時にonにすると解決するようです。
/etc/pm/sleep.d/10_hyper-threading のような名前で、以下の内容のスクリプトを作成します。
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 |
#!/bin/sh # Disable hyper-threading processor cores on suspend and hibernate, re-enable them # on resume. Presumably helps for buggy nvidia behaviour. # This file goes into /etc/pm/sleep.d/ case $1 in hibernate|suspend) echo 0 > /sys/devices/system/cpu/cpu1/online echo 0 > /sys/devices/system/cpu/cpu3/online ;; thaw|resume) echo 1 > /sys/devices/system/cpu/cpu1/online echo 1 > /sys/devices/system/cpu/cpu3/online ;; esac |
sudo chmod +x /etc/pm/sleep.d/10_hyper-threading で実行属性を付けておきます。 そして、サスペンド&レジューム…Chromiumが爆速のまま動作してます。よかった!